ヒグのサッカー分析ブログ

ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

最低限の結果J1 2ndステージ第11節 ベガルタ仙台vs湘南ベルマーレ

 前節、アウェイで名古屋に勝利し、3試合ぶりの勝ち点3をゲットした仙台。残留へ向けてさらに前進させたい今節は、ホームで湘南との対戦となった。f:id:khigu:20191218202628p:plain

 前節、3試合ぶりに勝利した仙台はスタメンに変更はなし。ベンチには野沢が戻っている。

 一方の湘南、前節は松本にアディショナルタイムで追いつき、何とか引き分けに持ち込んだ。そんな湘南は、右のウイングバック藤田征也ボランチは永木と菊地のコンビで前線3枚は、大竹、高山、藤田祥史の3枚を起用した。

 

■前半~スペースの作り方~

 湘南といえば、攻守の素早い切り替え、球際の激しさ、守から攻へと切り替わった時の湧き出るような速攻と縦への速さなどが特徴として挙げられる。今どきの言葉で言えばインテンシティが高いチームというのがいいのだろうか。

 そんな湘南に対して仙台は、まず相手の特徴を出させないことが必要になってくる。仙台は第一として味方同士のポジション、距離感をコンパクトにすることからゲームに入る。相手よりも素早い出足と寄せの速さで、湘南にやりたいようにさせない守備を行っていた。

 また、仙台は奪ったらロングボールを使って、相手の裏へハモンと金園を走らせていた。狙いは2つ。1つは湘南の前プレを回避し、湘南のやりたいことをさせないこと。2つ目にロングボールで相手を間延びさせ、中央のスペースを空けることだった。

 仙台はこの前半、この2つの狙いがしっかり出来ていた。そして25分にコーナーからPKをゲットし、ハモンが決めて先制。運が良かったPKだったが、自分たちのやりたいことができ始めてきた時間帯での先制点だったので、とても大きかった。

 その後もペースは仙台。ハモンが点を取って元気になったこともあり、より裏への攻撃が活性化し、湘南を間延びさせることに成功する。

 こうなるとボールも握れるようになってくる。f:id:khigu:20191218202656p:plain

 仙台はボールを持っているときはリャンが斜めに落ちてきて3枚でビルドアップしていた。湘南も1トップ2シャドーが、そのまま3枚に対してプレッシングをする。しかし、後ろの重心が低く、押し上げてこないので、なかなかプレスがはまらない。仙台は富田や間で顔を出す奥埜を使いながらボールを前線さていた。仙台がビルドアップの終着点にしていたのはウイングバックの裏。よって、サイドバックが相手のウイングバクを引き出し、その裏に2トップが抜け出してチャンスメイクするのが仙台の狙いとしてあった。実際には、そこまで行くシーンは多くなかったが狙いは決して悪くなかった。

 前半は仙台が狙い通りの展開に持っていき、先制点を取れた理想的な前半だった。

 

■後半~湘南の修正~

 いい内容で折り返した仙台。それとは対照的に全く自分たちの良さが出せなかった湘南。

 湘南は、監督が監督なだけに、ロッカールームでかなりの喝が入れられたのではないかと個人的には推測している。

 ハーフタイムで大竹からキリノ。後半開始早々から、エンジン全開で行く湘南。47分に勢いのまま得たコーナーから藤田が押し込みあっさり追いつく。仙台はまたもセットプレーからの失点喫してしまった。

 その後も湘南ペースが続く。キリノが入ったことで、起点ができ、またシャドーとトップのポジションを行き来していたので、仙台のセンターバックはかなり手を焼いていた。それに加えて、間延びしていた湘南の陣形がコンパクトさを取り戻し、プレスが非常に効くようになっていた。永木、菊地のボランチもリャン、富田に対してアタックするシーンも増え、全体的にコンパクトで、ラインを押し上げたことが湘南がペースを奪い返した要因だと考える。

 

 一方、前半とは打って変わって押し込まれる仙台であるが、どうも相手の勢いの真向から飲み込まれ、修正できなかった。攻撃もハモンの単騎特攻だけになってしまい、攻撃の形が前半のように出来なかった。

 相手が修正したことに対する準備、予測がハーフタイムでは甘かったように思える。

 

 しかし、70分ごろの六反と高山のバトルで喧嘩両成敗になったあたりから、自然とゲームが落ち着いて、湘南の猛攻も少しずつ弱まってきた。

 そこでウイルソンの投入。ウイルソンは左サイドに張り、起点を作ることで、再度仙台に流れを引き寄せた。しかし、ウイルソンも肝心なところでミスを起こしたり、いつものウイルソンなら追いつくボールも追いつかなかったりと、まだまだコンディションが戻ってきていないことを露呈してしまった。

 最後は互いに攻め合ったが決めきれず、ドローで勝ち点1を分け合う形となった。

 

■最後に・・・

 勝ち点1は最低限の結果だと思う。夏場であれば、あのまま逆転を許してしまっただろうし、そう考えれば悪くない結果ではあるだろう。

 前半の内容がいいときは後半の戦い方が難しい。それは相手が修正するから。その修正にも屈せずに追加点を取るのが上位なのだが、仙台にはまだその力はない。いい時は大抵、相手は修正を加えてくるもの。それに対してどれくらい予測しゲームをコントロールし続けるられるかである。まぁ、そんなこと言ったって、それを実行することは難しいんだけど・・・(笑)

 

 仙台は新潟戦から内容は確実に向上し、それが徐々に結果に結びつき始めている。残留は次のダービーがかなりポイントになってきそう。勝てば、残留は78割決まりとみていいと思う。

 ということで次週はダービー。いろんな意味で絶対に負けられない試合。何が何でもこの試合には勝ちたい!!