さて、今回はモンテディオ山形戦を振り返ります。
☆前節のレビュー
スタメン

📊TEAM PREVIEW
— ベガルタ仙台【公式】 (@vega_official_) 2026年10月11日
⚔️明治安田J2リーグ 第10節
🆚モンテディオ山形
🗓10/11 SUN 13:05
🏟️NDソフトスタジアム山形#VEGALTA #BREAKTHROUGH_未来を切り開け #10山形 pic.twitter.com/XL2NmFFSUD
ベガルタ仙台は、前節・ジュビロ磐田に2-1の勝利。終始、磐田を押し込む展開ながらも決め切れず、迎えた終盤に途中出場の相良が決勝ゴールを決めて勝ち切った。
2025シーズンはこういう展開で決め切れずに勝点を取りこぼすことも多かっただけに、最後に勝ち越して勝点3をもぎ取ったのはチームの成長を感じる内容だった。
今節はモンテディオ山形とのみちのくダービー。2025シーズン、百年構想リーグともにシーズンダブルを達成しており、もちろん今節も負けられない試合となる。
球際、走力、切り替えの部分で山形を上回り、今シーズンもライバル相手に勝点3を奪い取りたい一戦となった。
仙台は磐田戦で五十嵐と石井が負傷し離脱。さらに中島もこの試合は欠場となった。代わりに右ウイングバックに杉山、左ウイングバックに相良が起用され、左シャドーには浅倉が移籍後初スタメンとなった。ベンチでは怪我から戻ってきた松井と小林が早速ベンチ入りしている。
一方のモンテディオ山形は、前節・大分トリニータに1-2の敗戦。アディショナルタイムにロングボールの処理を誤り、決勝点を許してしまった。
開幕当初は3勝1敗とスタートダッシュには成功したものの、その後は波に乗り切れていない様子で、ここまで4勝5敗。失点数は仙台と同じく8失点と少ないものの、11得点はやや物足りない数字となっている。
前述したように、昨シーズンや百年構想リーグでライバルの苦杯を舐めているだけに、ホームで今シーズンこそ勝利を果たしたい一戦となった。
敗れた大分戦からは柳町に代わって川名が起用された以外は同じスタメンとなった。ベンチには前節欠場したディサロが戻ってきてメンバー入りとなっている。
前半
(1)中央を閉じる前線3枚と積極的に縦スライドするウイングバック
仙台は、試合開始3分でゴール前でのフリーキックを与えてしまうものの、このピンチを防ぐと、守備から主導権を握っていく。
山形は基本的に4バックとダブルボランチ、そこに土居が時折フォローする形で地上戦から前進していこうと試みる。
それに対して仙台は、前線から積極的なプレッシングを圧力を掛けていく。


この日の仙台はボール非保持時に3-4-3の基本陣形から守備をスタートさせる。
岩渕、梅木、浅倉の前線3枚は中央を閉じて、センターバックからダブルボランチへのパスコースを制限する。
左サイドバックの杉井にボールが渡ると、仙台は杉山が縦スライドしてプレッシングを掛ける。このときに髙田は左サイドに張る川名を担当し、逆サイドでは相良がサイドバックのポジションを取る。
杉山は杉井にプレスを掛ける際、川名へのパスコースを切ることで中央へのパスを誘導させ、杉井が縦パスを差し込んだところで、仙台のダブルボランチかセンターバックが刈り取ることを狙った。
逆サイドにおいても基本的な守備のルールは変わらず、右サイドバックの川井にボールが渡れば、相良が縦スライドして圧力を掛ける。後方では氣田に対してマテウス・モラエスが見ることでマークの受け渡しを行っていた。
山形のボール保持をある程度限定できると、仙台は高い位置でボールを奪って攻撃することが出来るようになっていった。
この日も素早いネガティブトランジションでボールを奪われても、すぐさま奪い返すことで、山形を自陣から脱出させない。
そして、26分に仙台が試合を動かす。
🦅📹HIGHLIGHTS CLIP
— ベガルタ仙台【公式】 (@vega_official_) 2026年10月11日
⚔️明治安田J2リーグ 第10節
🆚モンテディオ山形
⚪️1‐0
🗓10/11 SUN 13:05
🏟️NDソフトスタジアム山形
💬髙田椋汰選手⚡️突破からの⚽️は相良竜之介選手へ✨ブロックも二の矢は梅木翼選手、三の矢は浅倉廉選手、値千金先制&決勝弾🦅#VEGALTA #BREAKTHROUGH_未来を切り開け #10山形 pic.twitter.com/4manG8860A
きっかけは、仙台が前から圧力を掛けてイ・ドンヒにロングボールを蹴らせて、それをマテウス・モラエスが回収したところから。仙台のポゼッションに局面が変わると、左サイドから菅田を経由して髙田へ。高い位置を取れていた髙田は対面の川名を突破して右サイドを抉ってマイナスクロス。ファーで待っていた相良はシュートブロックさせ、そのこぼれを梅木が詰めるもここもブロックさせる。しかし、そのこぼれに素早く反応した浅倉が蹴り込んで先制点を奪う。
守備から主導権を握ることで、山形のしたいサッカーを消し、そして相手陣内でのプレー時間を増やしたことで先制に成功することができた。
(2)イ・ドンヒを狙ったロングボールからセカンドボール回収
先制した仙台は、前からプレッシングを掛けるところと5-2-3でミドルブロックを組んで構える守備を使い分けながらコンパクトな陣形を意識する。
30分すぎにはコーナーキックから危ないシーンを迎えるも、林のセーブやオフサイドに助けられて失点を免れる。
35分には背後に抜け出した川名を起点にチャンスを作られるも、相良や奥山の体を張った守備でゴールを割らせない。
仙台がボールを持ったときには、4-4-2で構えていた山形も高橋と土居がプレッシングのスイッチを入れるようになる。
仙台は無理をせずに前方へのロングボールを選択していたが、このときにターゲットにしていたのがイ・ドンヒだった。
前節はアディショナルタイムにイ・ドンヒがロングボールの処理を誤って失点してしいたが、もともとロングボールの対応がそこまで得意ではなく、ヘディングでボールを繋ぐ技術もそこまでない。
イ・ドンヒを狙ってロングボールを送ると、ヘディングでクリアしたセカンドボールを回収でき、そこから仙台が再び押し込むことが出来るようになった。イ・ドンヒを狙って蹴ることを準備していたため、相良や浅倉はヘディングしたセカンドを山形よりも反応して回収することが出来ていた。
前半の仙台は守備から主導権を握り、自分たちがボールを保持して押し込めたときに先制し、そして山形のチャンスを体を張りながら1点のリードを守って後半へと折り返す。
後半
(1)相手陣内でのプレー時間を増やす仙台
両チームともに交代なしで迎えた後半。仙台はもう一度、相手陣内でのプレー時間を増やそうと、ディフェンスライン背後へのロングボールを送り、梅木や岩渕の頑張りによってマイボールにする。
前々節のいわき戦でも、後半は同様な戦いで相手陣内でのプレー時間を増やしてペースを取り戻したが、この試合でも同じような戦いを選択した。
相手陣内でマイボールにした仙台は、50分に杉山と岩渕の連携から最後は杉山がシュートを打つが佐藤の正面に飛ぶ。さらに56分には武田の右コーナーキックにファーサイドで髙田が合わせるも、こちらも佐藤の正面に飛んだ。
この時間帯で追加点を奪えれば、楽にゲームを進められたが、決め切れないでいると、今度は山形が選手交代によって流れを変えようとする。
(2)坂本、野嶽の登場によってボールを保持できるようになる山形
山形は64分にイ・ドンヒ、寺山、氣田に代えて坂本、野嶽、柳町を投入する。
坂本、野嶽とボールを持てる選手が登場したことで、徐々に試合の流れが変わり始める。

左センターバックに坂本、ボランチの一角に野嶽が入ったことで、ビルドアップに関わるために低い位置を取っていた杉井が高い位置を取れるようになる。
このことで山形は徐々に左サイドから仙台陣内に入って押し込む展開を作り出すようになった。
一方の仙台は、68分に岩渕と相良に代わって鎌田と南が投入される。右シャドーに入った鎌田は守備では中央を閉める役割を持ちながら、攻撃時にはキープしてチームを押し上げる役割を期待されての投入だった。右ウイングバックに南が入ったことで高い位置を取れれば右サイドから仕掛けられる算段だっただろう。
しかしながら、山形の左サイドでのボール保持が安定したことで守備に追われる時間が長くなり、鎌田も期待されていたボールキープも発揮できず、結果的に5-2-3で撤退する時間が長くなっていった。
それでも72分には林のフィードを梅木がそらすと、鎌田と浅倉の連携から最後は鎌田がゴールを狙うも、惜しくも枠を逸れる。これが後半最大の決定機だった。
仙台は76分に奥山と梅木に代わって松井と宮崎を投入。山形も82分に髙橋からディサロ、続く86分に川名に代えて堀金を投入し、より攻撃の火力を強くする。
後半終盤は山形が押し込む展開ながら、仙台も宮崎が起点となってカウンターを発動させるシーンを作り出す。
最終盤は、ペナルティエリア前で菅田を中心に跳ね返して、集中力の高い守備を見せた。アディショナルタイムには足を攣った武田から工藤に代えて試合をクローズさせる。
最後まで粘り強く守り続けた仙台が、前半に奪った虎の子の1点を守り切り、勝利。みちのくダービー5連勝を達成したのと同時にリーグ4連勝を記録した。
最後に・・・
前節から五十嵐、石井、中島と主力3人が離脱し、苦しい台所事情だった今節だったが、終わってみれば1-0での勝利。終盤は集中力の高い守備でクリーンシートするという森山ベガルタの十八番とも言える勝ち方だった。
主力の離脱が相次ぐ中でも、代わりに起用された選手がきっちりと活躍して勝利に貢献しているところに総合力の高さが窺える。
これも百年構想リーグで多くの選手を起用し、総合力を高めたことがこのような緊急事態でもチームのレベルが落ちないことに繋がっている。
今節も首位を堅持したものの、課題がないわけではない。特にセットプレーの守備は不安定さが残っており、この試合でも危ないシーンはそれなりにあった。前半にはオフサイドにはなったものの、前節の失点シーンと似た形でやられており、改善が求められる。失点もほとんどがセットプレーからであり、まずは先に触らせないことがより重要になってくるだろう。
次節から3連戦が始まる。次節はホームに戻っての徳島ヴォルティス戦。徳島は、今シーズンから高知ユナイテッドから吉本岳史監督が就任しているが、いまいち調子が上向いていない様子。今節はFC今治に敗れており、12位に低迷している。
仙台としては、調子が上向いていない相手だけにホームでしっかり勝点3を奪いたいが、徳島には2021年以降勝てておらず、毎試合難しい試合となっている。
ただ、昇格するためにはこのような苦手意識のあるチームに勝利して払しょくすることが必要だ。
ここから連戦が続き、さらに総合力が試される。次節も森山ベガルタらしく球際、切り替え、走力で相手を凌駕して勝点3をもぎ取って欲しい!!
ハイライト




