ヒグのサッカー分析ブログ

ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

今年のJ11stステージの順位予想をしてみよう(前編)

 今年もやります、順位予想!

 今シーズンは1st、2ndステージに分けて予想してみようかなと。

 これがないと、シーズンを始められない!なんていうのは大袈裟だけど、順位予想をするという動機のもと、各チームの状況や情報を確認することにも繋がるので、けっこう順位予想は大切だと思う。

 だから、当たっても当たらなくてもいいんだ!ということで早速行ってみよう!!

■1位.鹿島アントラーズ

1位は鹿島。ACL組の過密日程を考慮すると、鹿島が一番実力があると思う。オフは、山村や金崎が去ったと思ったら、まさかの金崎が完全移籍で復活。実質山村だけが抜けたことになった。もともと前線は442と4231を併用しながら、調子のいい選手を使うのが石井さんのやり方であり、前線はどのメンバーも強烈である。山村が抜けた穴にはヴェルディから三竿を獲得。小笠原、曽ヶ端の高齢化の問題には、湘南から永木、清水から櫛引を補強と盤石な体制。あとは毎年、スロースターターな部分をどうにかすれば1stステージはかなりの確率で獲れると思っている。

 柴崎が夏で海外へ旅立つ可能性もないわけではないので、ACL組が苦しんでいる間にチャンピオンシップの出場権を得たいところ。

■2位.ガンバ大阪

昨シーズンは、国内ではすべての大会において決勝まで勝ち進み、ACLでは準決勝まで駒を進めたガンバ。結局得たタイトルは天皇杯だけなんだけど、すべての大会でコンスタントに結果を残すことはとてもすごいことだと思う。

 オフには、マリノスからアデミウソンと藤本を補強。よしこれで最強攻撃陣を結成やで!!って、なんでやねん!!と。ガンバのサッカーには、パトリックと宇佐美が攻撃に特化できるように、倉田や阿部、大森のサイドハーフのえぐい運動量の守備があるわけで、前線がみんな守備をしなくなるとマジでおしまい。最近宇佐美は守備も頑張るようになったけど。なので、そんなハイリスクなことを長谷川健太がやるとは思えないので、去年のメンバー、やり方がベースになると思う。それにアデミウソンの補強はターンオーバーの意味と夏に宇佐美が海外に行くことも加味で獲ったんじゃないかと思っている。なのでアデミウソンが活躍するのは夏以降かと。

 けど新スタ出来たし、いい補強で来たしと、モチベーションが高いガンバ。その勢いでACLも頑張ってもらいたい。

■3位.川崎フロンターレ

 3位は川崎。オフは結構な出入りがあった。といってもレギュラー組は残って、ベンチ組がごっそり入れ替わった様子。狩野、大塚、原川と川崎らしい補強と千葉から森本を獲得。にしても橋本、田坂、森谷に三好くんがいるのに、3人いるの!?みたいな(笑)

 守備ではキーパーにチョン・ソンリョン、CBに奈良、ボランチエドゥアルド・ネットを獲得。守備陣のほうはしっかりとした補強を出来ているんだけど、本当に川崎のサッカーに見合った選手かどうかは不明。

 だけど、相変わらず攻撃陣は破壊力満点なのでACL組が苦しんでいるときに結果を出せれば、いい成績を残せるかも。キーパーのチョン・ソンリョンアーセナルで言うチェフ的な存在になれば、なお安定した結果が付いてくるかもしれぬ。

■4位.浦和レッズ

 昨シーズンは、無敗で1stステージを制覇したものの、1年通してみれば、いつもと同じ感じだったレッズ。チャンピオンシップでも天皇杯でもガンバに負けちゃうし。

 オフは、昨年と違ってピンポイントの補強。湘南から遠藤航、京都から駒井、スロベニア代表のイリッチを補強。特に遠藤にはボランチに右バックと忙しい1年になりそう。リオもあるし頑張って!ただ、阿部の後継者としてはかなりいい補強が出来たのではないか。

 問題点はACLとの兼ね合い。なかなかきついグループに入っているので、厳しい試合が多そう。じゃなくても去年もひどかったし。それに去年大ブレイクした、じゃない方の武藤が今年も同じように点が取れるかどうかもカギとなってきそう。ベガサポだからどうとかじゃなくて、活躍した次の年ほど難しいものはないわけで。反対にこれで今年も結果を出したら待っているのは、代表とか海外だと思うので頑張ってもらいたい。

 とりあえず、レッズはACLと並行してどう戦うか。まぁ、年間では普通にいい順位にいるとは思うよ。

■5位.ベガルタ仙台

 我が心のチーム。この順位は贔屓目とか、願望とかじゃなくて、昨年成し遂げられなかった勝ち点50を目指すとしたら、1stステージでこれぐらいにいないといけないという条件的な順位である。夏場が入ってくる2ndステージを前に勝ち点30は取っておきたいと考えると、昨年の5位(川崎F)が勝ち点30なのでちょうどこのあたりかなということである。監督自身はトップ5と言っているみたいだけど。

 サッカー自体は昨年の「堅守賢攻」の継続とその成長。守備陣は鎌田や上本、多々良が抜け、その代わりに清水から平岡、千葉から大岩を獲得。攻撃陣は三田、水野を補強。昨年のサッカーをどれくらいクオリティを高く出来るかがカギとなる。ナベさんは案外攻撃的な志向の人なので、守備はあんまり去年と変わらないのかなと思っている。よって今年はどれだけ攻撃のクオリティを上げることが出来るかがポイントになってきそう。

 一番の懸念材料は、未だに富田の相棒が定まっていないこと。昨年もそうなのだが、これといった選手が出てこない。今シーズンも富田の相棒問題は付きまといそうである。三田なのか、藤村かミンテか、はたまたルーキーの差波なのか。相手に応じて変えられる柔軟性があればいいけど、やっぱりある程度はファーストチョイスを決めておいた方がいい。

 まずは昨年の成績を上回ることが現実的な目標なのだが、これくらいの成績で1stステージを終えることが出来れば、なおうれしいのである(笑)

■6位サンフレッチェ広島

 昨シーズン王者の広島。12月はチャンピオンシップに、CWC、天皇杯と8連戦の超大忙しでオフは短かった。このオフは主にドウグラスの残留に力を注いでいた印象。徳島から破格の移籍金を言われていたかどうかは知らないが、最終的には中東へと旅立ってしまった。ということで慌ててなのか、そういう風になることも予測して抑えていたのかは知らないけど、清水からウタカをレンタルで獲得。それ以外は山形からキム・ボムヨン、京都から宮吉を獲得するに止まった。

 ACLがあることもさることながら、やはりドウグラスが抜けた穴は大きすぎる。昨年の21点分を失うんだから、やはりその穴を埋めるのは容易ではない。いくらエースの寿人がいるからといっても、前みたいにコンスタントに取れるわけではないし、浅野は12月の連戦の後にU-23選手権があって疲労はあるだろうしと考えると、攻撃面ではなかなか厳しくなりそう。けど守備はいつも通りだろうけど。

 2013年みたいにACLをあっさり敗退するのならば、まだしもそうはいかないので、やはり1stステージは我慢の半年になりそう。

■7位柏レイソル

 去年、吉田達磨でユースからの一貫したサッカーへと取り組んだ柏レイソル。だけど1年でとん挫。あまり掘り下げて書く気はないけど、外野から見るとなんだかいろいろ柏も大変なんだなって思う。後任に来たのはミルトン・メンデス。UEFAプロライセンスを持っているらしい。デジッちとかで見たけど、すごく明るい人。

 このオフには、工藤壮人がまさかのMLSへ。そして昨シーズンの終盤の孤軍奮闘していたクリスティアーノ、海外に行きたさに脱出した鈴木大輔キム・チャンスが退団。仙台から鎌田、そしてディエゴ・オリベイラとジュリアーノ・ミネイロを獲得、そしてポルトガルから帰ってきたTJこと田中順也が帰還。あとは甲府から伊東純也を獲得、京都へ行った菅野に代わって、福岡の昇格に大貢献した中村航輔が復帰した。よくよく見ると中々なメンバーが揃った柏である。浦和との練習試合では、勝ったみたいだし意外と期待できる。ついでになぜか伊東純也は右サイドバックにコンバートされてる模様。

 ちばぎんでは千葉に負けちゃったけど、どのポジションも層は厚く、ポテンシャルも高い。今年はACLもないし、監督次第では案外いいとこまで行くのではないかと思っている。

■8位横浜Fマリノス

 8位はマリノス。オフにアデミウソンと藤本がガンバへ移籍で、前線は結構な戦力ダウンを食らった。前線の補強も松本から前田直輝を補強どまりで終わっている。けど、またシティコネクションで外人獲るみたいだけど。もともと守備は伝統的に堅いチームなので、ある程度計算できるが、どう点を取るかがポイントになりそう。

 俊輔も年齢的に1年は持たないだろうし、ラフィーニャは相変わらずケガするし。そうなると攻撃はエヒメッシと前田直輝の中へ切り込むドリブルだけみたいになりそうな、ならなそうな。だから1トップには頑張ってもらわなければならないわけで、元和製アンリ伊藤翔とケイマンくんがどれだけ点取れるかにすべてがゆだねられるようだときつい。

 いざとなれば喜田や三門をトップ下に置いて超ハードワークで、ショートカウンターみたいなサッカーをするんだろうけど、どう考えても攻撃の駒不足は否めない。

 ただ、さっきも書いたように守備は相変わらず堅いので大崩れはしないんじゃないでしょうか。

■9位湘南ベルマーレ

 このオフで、秋元、遠藤航、永木が移籍。チームの予算上、こういう運命を辿らなければならないのが湘南なのかもしれん。けど、いろんな噂があったチョウ・キジェは今年も湘南で指揮を執る。

 3人が抜けた穴埋めとして、松本から村山、浦和から岡本、千葉からパウリーニョを補強した。それにマリノスから端戸と奈良輪、甲府から下田を獲得。なかなかいい補強が出来たのではないだろうか。

 大幅な戦力ダウンはあったものの、それを補う補強も出来たし、なにより監督が変わらないのは大きい。もともと湘南はスタイルがあるチームなので、そのぶれないサッカーをし続けることが一番重要なことだと思う。もちろん質的優位でやられちゃうときもあるだろうけど、確固たるスタイルのもと戦い続けることが出来るのではないか。

続きは後編で!

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