ヒグのサッカー分析ブログ

ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

【2019年オフ企画・第二部】今年の課題・テーマを考えてみよう!!

 みなさん、こんにちは。ヒグチです。

 さて、今回はオフ企画の第二部となります。

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 前回は今シーズンの編成について考えてきました。キャンプも進むにつれて誰がどのポジションでプレーするのかが見えてきたかなと思います。

 

 今回の第二部では、昨シーズンの戦いからどこが課題だったのか。そして今シーズンを迎えるに当たって、その課題をどのように克服すれば、より勝利へと近づくことができるだろうかについて考えていきたいと思います。

 もちろん、これをチームがどう捉えているかは別な話です。あくまで個人の意見として読んでいただきたいですし、また今シーズンを見るに当たって、1つのものさし的な記事になればと思います。

 では第二部、「今シーズンの課題・テーマを考えてみよう!!」です。

 

 

課題①「ボール非保持~レーン守備からの脱却~」

  まず初めに挙げる課題が、ボール非保持について。いわゆる守備に関してである。渡邉監督も今シーズンに向けて守備の強化を図りたいとは、多くのメディアで話しているが、どこをどうすることが強化なのかを考えていきたい。

(1)昨シーズンまでのボール非保持

 まずは昨シーズンまでのボール非保持がどのようなものだったかを見ていきたい。

 仙台は2017年シーズンから3バックを採用しており、ボール非保持のときは5バックで守ることが一般的になった。

 以前採用していた4バックよりも守備の枚数を1枚多くしたことで、失点が減ると思われたが、2017年は53点、2018年は54点と、4バックを採用した最終年である2016年の48点を上回ってしまっている。

 なぜ、失点が増加したのか。それは3バックを採用するに当たって登場した「レーン」という考え方が悪影響を及ぼした可能性がある。

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 仙台の5バックは各レーンを意識した守備となってしまっている。これを便宜的に「レーン守備」と名付けさせてもらった。

 自分が担当するレーンを意識してしまうあまり、ラインが上下にしか動かず、サイドチェンジをされると選手間の距離が空いてしまい、そこにボールを通されることが多々あった。

 

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 実際にやられるケースで多かったのは、上図のような形だ。仙台の守備はレーンを意識するので、ディフェンスとミッドフィルダーの間(バイタルエリア)にボールを通されると、裏を取られることを嫌がり、ズルズルとラインが下がってしまうことだった。

 ボールがバイタルエリアに入ったときにボールホルダーへと寄せられないのは、寄せたときに背後にカバーする選手がいないからであり、守備における約束の一つである、「チャレンジ&カバー」ができていない状態と言える。

 

(2)チェーンを意識した守備へ

 では、どうすべきなのか。ここで提案したいのが「チェーンを意識した守備」である。

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 チェーンとは、ざっくり言えばお互いの距離の話である。5枚や4枚の並びがチェーンで繋がっているように、同じ距離でしっかりスライドできる守備のことである。

 以前、ハリルホジッチ元代表監督が練習でロープを巻き付けて守備練習を行ったことがあったが、イメージとしてはあのようなものである。

 お互いの距離を保つことで、ボールを基準にしっかりスライドを行えるようにし、加えてチャレンジ&カバーができる距離を維持することが守備では大事である。

 

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 先ほどのシーンをチェーンを意識した守備に変えると、上図のようにしっかりスライドできればボールホルダーへとチャレンジができる。また距離を保つことで背後でカバーできるポジションも確保できる。このような距離で守備を行うことで、強度が高い守備が行えるし、安定したボール非保持の局面を作ることができる。

 そもそも5バックで5レーンを埋めるというのは間違っていて、このオフに3バックを採用しているチーム(ベティスやジローナ、サウサンプトンカタール代表などなど)を見ていて、5レーンを埋める守備をしているチームは1つもなかった。

 4バックであろうが5バックであろうが、守備の約束事は変わらない。ボールがどこにあるかで守備の立ち位置も決まってくる。

 攻撃のいい立ち位置があるならば、守備にも必ずいい立ち位置があるはずだ。今シーズンの仙台にはそこを見つけ出してほしいと思う次第である。

 

課題②「ボール保持~ハーフスペースの入口の認知と意識~」

(1)取れなかった「いい立ち位置」

 

 このシステムを採用してからの仙台は、後方からボールを繋いでいくスタイルを追求している。

 しかし、昨年は中盤から終盤に掛けて、相手に研究されたこともあり、なかなか自分たちが追求しているスタイルを試合で出すことができなかった。

 特に、相手が前からプレッシングに来たときは、ボールをうまく繋げられず、最終的にはロングボールを蹴らざるを得ない展開になることが多かった。

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 このようになってしまったのは、後方、いわゆる「ビルドアップ隊」の立ち位置のバランスが悪くなってしまったからだと考えている。

 相手が前からプレスを掛けに来たことで、それを回避しようと3バックの外2枚が広がりすぎたことで、中央のセンターバック(大岩)との距離が空き、パスが通せなくなった。

 また後方の立ち位置が整っていないので、前方も順々にバランスが悪くなり、最終的に全体のバランスが崩れ、「いい立ち位置」が取れなくなってしまった。

 後方からボールを繋いでいくスタイルゆえに、やはりその最初の段階となるビルドアップ隊がいい立ち位置を取れているかは、このスタイルのカギを握っていると言えよう。ということで、ビルドアップ隊がいい立ち位置を取るにはどうすべきか考えていきたい。

 

(2)ハーフスペースの入口

 ビルドアップ隊が立ち位置を取るときに意識したいのが、「ハーフスペースの入口」である。

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 ハーフスペースの入口とは、後方からビルドアップしたときに、チームのなかで後ろから数えて最初にハーフススペースに立つ選手がいるエリアである。

 よって、このエリアは固定したものではなく、動くものである。もし3バックのラインが高ければ、ハーフスペースの入口も高くなる、ということになる。

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 このエリアに左右のバックがポジションできると、5レーンに的確に人を配置できるようになる。理想は上図のようなスクエア(四角形)を形成して、ボールを前進させられることだ。

 これは決して目新しいものではない。2017年シーズンでは、仙台はリーグが終盤になっていくにつれ、このような立ち位置を取れるようになってきていたのだ。

 しかし、2017年シーズンは相手も前からプレスを掛けてこなかったので、余裕を持ってポジショニングできていた。

 ここで言いたいのは、前からプレッシングに来られても、この立ち位置を確保することが必要だということである。しっかりハーフスペースの入口を認知・意識することで、ビルドアップの軸となり、あとは他の選手がポジション修正を行うことで、いい立ち位置でボールを前進させられるはずだ。

 

 また亜種もある。昨年の天皇杯準決勝、決勝のようにボランチが一枚落ちて4バック化する形だ。しかしこの時でもハーフスペースの入口を意識していきたい。

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 相手のシステムに応じて、4バック化することも試合を通じてあると思う。4バック化したときは、落ちてきたボランチセンターバックがハーフスペースの入口へ。そして落ちずにそのままいるボランチとキーパーでスクエア(四角形)を意識して形成させていきたい。

 そうすると、ここがビルドアップの軸になるので、あとは各選手がポジションを修正し、確保しながらボールを前進することができる。

 4バック化したから意識しないのではなく、どのような形であれ、しっかりハーフスペースの入口を認知し意識しながらポジションを取ることで、いい立ち位置が取りやすくなっていくのではないかと思う。

 

課題③「アタッキングサードペナルティエリアへの侵入~」

(1)ペナルティエリア侵入できないゆえの大外クロス

  最後に掲げるのはアタッキングサード、ラスト30ⅿにおける課題である。

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 この課題に関しては、同じベガルタ戦術藩であるとーれすさんが昨年末に書いた内容が濃いので、そちらを参照してもらいたい。

 

 西村がロシアへ旅立ってからは特にだが、仙台はアタッキングサードにおいてなかなかペナルティエリアに侵入することができなくなってしまった。

 西村移籍以降は、攻撃が外外へと逃げていくしか方法がなくなってしまい、身長が低い仙台の攻撃陣にも関わらず、大外からのクロスでしか攻撃できなくなり、得点が取れなくなっていった。

 加えて、先ほど書いたボール保持において、いい立ち位置が取れなくなったことも原因としてはある。

 得点力アップには、個々の選手の決定力向上を求めることも確かだが、それ以上にチームとして相手の嫌なエリア(=ペナルティエリア)に侵入できるような仕掛け、攻撃のデザインを形成していく必要があるはずだ。

 

(2)ペナルティエリアに侵入するために

 ここでどうすればペナルティエリアに侵入できるか提案したところだが、アタッキングサードでの攻撃は、さまざまなアイデア・方法がある。それ故にこれだ!と特定した形を考えることは難しい。

 大事なのは選手間のコンビネーションとなる。その中でペナルティエリアに侵入する意識を持って、仕掛けることやフリーランニングすることなどが大切になってくると思う。

 

 しかし、その中で一つ。クロスに関しては少し触れておきたい。

 昨シーズンは、蜂須賀をはじめとするウイングバックからのクロス数が多かった。クロス数でいったら、リーグではトップクラスの数ではないだろうか。

 クロスを上げることは攻撃するに当たって重要ではあるが、さらに重要なのが、どのエリア・ポイントでクロスを上げるかである。今シーズンはここを意識していきたい。f:id:khigu:20190210151851p:plain

 クロスを上げるにしても、タッチラインから上げるよりも、よりペナルティエリアに近いポイントで上げたほうが、味方に合わせられる確率、そして得点を生みだす確率が高くなる。昨シーズンもクロスからの得点は多かったが、得点に結びついたクロスは、タッチラインよりもペナルティエリアに近いポイントで上げた回数の方が多かった。

 今シーズンはここを意識してできれば、クロスからの得点や合わせられる確率も格段に上がっていくのではないだろうか。

 

最後に・・・

  さて、ここまで3つの課題に触れてきた。冒頭にも書いた通りあくまで個人の意見であるということは強調しておきたい。

 ただ今シーズンに関しては、個人的にこの課題・テーマができているかを見ていきたいなと思うし、そういう内容がチラホラと出てくるかもしれない。そのときは、そういえばオフ企画でそんなことを書いていたなと思い出してもらえればと。

 

 今シーズンは、メンバーも大きく変わっていく中で、今までやってきたことをどれくらい実践できるか、新しいメンバーがどれくらいの早さで理解できるかに掛かっていると思っている。楽しみであるが、不安も少しばかしあるのが本音だろうか。

 まずは蓋を開けてみないと分からない。ワクワク、ドキドキしながら2月23日の開幕戦を待つことにしたい。

【2019年オフ企画・第一部】今年のベガルタ仙台の編成を考えてみよう!!

 どうもこんにちは、ヒグチです。最近はnoteの方で生きておりました。

 そろそろ、はてなブログの方も再始動しましょう!ということで、オフ企画でございます。

 このオフ企画は二部構成でお送りしようと思います。まず第一部では今年の編成について、第二部では今シーズンに向けた課題について考えていきます。

 キャンプがスタートし、日程も発表され、少しずつ開幕に向けて胸が高まる今日この頃ですが、そんな待ちに待っている方々の一助になれば幸いです。

 ということで、第一部、「今年のベガルタ仙台の編成を考えてみよう!!」です。

 

 チーム全体の編成

 まず始めに、今シーズンの選手動向について見ていきたい。

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 このオフは、例年以上に動きが多かったオフとなった。主力選手だった板倉、野津田、奥埜、中野の移籍、菅井の引退など、多くの選手がチームを去ったことで、各ポジションで補強が必要となった。

 そして、今年新しく10人の選手を迎えることとなった。新卒2人、完全移籍6人、レンタル1人、モザンビーク人1人という構成である。

 抜けた穴を十二分に埋めてくれる戦力を獲得できたというのが、個人的な感想だ。どの選手も即戦力として見込める能力を持っており、兵藤や長沢、飯尾などJ1でしっかり実績を残している選手を獲得できたことは大きい。フロントの懸命な仕事ぶりに頭が下がる。

 また、仙台のサッカーにフィットするという点においても、前所属チームで仙台と同様のシステムでプレーしていたり、仙台と類似したスタイルのチームから補強したというところで、すんなり馴染めるのではないかと思う。

 そんなこんなで、今シーズンも期待できる戦力が揃ったと言える。

 

各ポジションの編成

 続いて、各ポジションにおける編成、選手構成を見ていきたい。

 なお、ここでは今シーズンもベースとなるであろう「3-4-2-1」のシステムで編成を見ていく。

 また、誰がスタメンかわからない状況なので、選手は背番号の若い順番に並べ、選手は本職、もしくは起用される可能性が高いポジションに配置した。悪しからず。

(1)ゴールキーパーと3バック

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ゴールキーパー

 今シーズンはイ・ユノが福島へ武者修行へと旅立ったので、3人体制。アジアカップで奮闘中のシュミットダニエル、そして関、川浪が今シーズンも守護神として仙台のゴールを守る。

 もちろん、ダンが出場する機会が多いと思うが、関、川浪も信頼できるキーパーであり、ダンに何かアクシデントがあってもこの2人がいれば安心できる。J1でもレベルが高いキーパー陣であると自負している。

 

センターバック

 センターバック、いわゆる3バックの真ん中であるが、ここは大岩が不動だろう。

 しかし、今年は常田に期待したい。昨シーズンも大岩が出場停止となった川崎戦でセンターバックを任せられたが、リーグ最強の攻撃陣を相手にゼロで抑え、主役となった。それだけのポテンシャルのある選手なので、今シーズンこそはコンスタントに試合に出てほしい。板倉や椎橋といった同年代に負けずに、常田にも大きく飛躍してほしいと切に願う。

左バック、右バック

 3バックの左右である。ここの選手だけ見ると平岡、金、新卒の照山の3人しかおらず、選手層に不安が残りそうに見えるが、ほかにも常田や椎橋、永戸、シマオ・マテもいるので、そんなに選手層は不安にならない。

 特に今年は板倉が抜けた左バックにおいては、後釜を獲得しなかったので、誰がこのポジションで出場するのかが分からない。金、永戸、常田。多くの選手にチャンスがあるポジションだ。誰がキャンプでアピールし、開幕のスタメンを勝ち取るのか。とても楽しみである。

 

(2)ボランチウイングバック

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ボランチ 

 ボランチは、分かりやすいように守備的なボランチと攻撃的なボランチの2つに分けた。

 守備的なボランチは椎橋、富田、シマオ・マテ。昨シーズン終盤でボランチのスタメンを奪取した椎橋には、大きな期待が掛かるシーズンとなりそうだ。一方で、椎橋からスタメンの座を奪われる形となった富田がベテランの意地を見せ、更なるレベルアップを見せてくれるかにも注目だ。そしてシマオ・マテがどのような選手なのかも楽しみの1つだ。アフリカ人特有のガッチリした体つきは期待しかない。スペインやギリシャで培った経験をぜひ仙台にもたらしてほしい。

 攻撃的なボランチは、神戸から加入した松下、リャン、新卒の田中渉である。松下は2年連続のラブコールが叶った形。神戸ではなかなか出場できなかったボランチで勝負したいという思いで移籍を決断した。そんなところに三田を重ねたりしている自分もいる。

 リャンもまだまだやれるところを見せてほしい。昨シーズン・ホーム鳥栖戦の石原へのアシストは、まだまだやれる証明だった。リャンとともにタイトルを。僕たちの合言葉だ。

 新卒の田中渉も面白い存在だ。抜群のキープ力と展開力、ここぞという勝負のスルーパスの精度は高い。昨年の選手権群馬県予選決勝を現地で観戦したが、こんな選手が仙台に来るのかと、とてもワクワクした。まずはカップ戦の出場から目指したいところ。

 

ウイングバック

 両ウイングバックともに充実の戦力が整った。

 右ウイングバックは昨シーズン、大車輪の活躍だった蜂須賀、高木式ハードワークサッカーにおいて重要な存在だった飯尾、仙台ユース出身で甲府から帰還となった道渕の3人だ。クロッサーの蜂須賀、ハードワーカーの飯尾、ドリブラーの道渕と三者三様で、どの選手が出ても面白い。

 一昨年から不動のレギュラーである蜂須賀の壁は厚いが、2人が蜂須賀を脅かすいいライバルになるのではないだろうか。

 左ウイングバックも、永戸、関口、石原崇兆とこちらも三者三様で、タイプが異なる。唯一の左利きである永戸はクロッサーとして、関口はハードワーカー、石原崇兆は中野のようにカットインして自ら仕掛けることができる選手だ。

 左ウイングバックはレギュラーが確約された選手はおらず、シーズン始まってからも熾烈な競争が待ってそうだ。

 

(3)シャドーとフォワード

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シャドー

 最後に前線3枚を見ていきたい。まずはシャドーから。

 シャドーはアベタク、吉尾、兵藤、ハモン・ロペスの4人としたが、ここにはジャーメインや石原直樹、リャンなどもプレーが可能なので、もっと人数がいることになる。

 昨シーズン多くの出場機会に恵まれたものの2得点に終わったアベタクにはやはりゴールという結果を求めたい。ハモンは、昨シーズンの助走期間を経て今シーズンは16年シーズンのように爆発してほしい。

 レンタルでマリノスからやって来た吉尾は狭いスペースでボールを受けるのが得意。じゃんじゃん相手の嫌なところでボールを受け、仕掛けていってほしい。

 兵藤はボランチでもプレー可能だが、シャドーでリンクマンとしてプレーする方が彼の良さが出ると思うし、チーム全体のバランスが取れると思う。そういう願望込みでのシャドーだ。

 

フォワード

 フォワードも三者三様。高さの長沢、万能型の石原、スピードのジャーメイン。さらにここにハモンも加われば四者四様である。

 石原は昨シーズンも至るところでチームを助け続けた。今年は、チームとして彼をもっとゴール前に集中できるような形を作りたい。

 ジャメに関しては覚醒の予感がある。日々の練習で1つ1つの技術が向上している。みちのくダービーのゴールは偶然ではない。今年もジャメらしく貪欲にゴールを狙ってほしい。

 そして長沢は、仙台に足りなかった高さという武器を持っている。長沢がフィットするか、機能するかというのは、実は今シーズンの1つポイントだと思っている。高さという部分で去年との違いを見せることができれば、サッカーの幅が広がる。そういった意味で長沢は重要な選手だ。

 

最後に・・・

  ということで、サラッとだが今シーズンの編成を見てきた。

 毎年ではあるが、今シーズンも漏れなく全員が戦力として計算できる。これは実に大きいことだ。

 そして、選手の組み合わせによってさまざまな戦い方ができる。リードしていて逃げ切るときには、ボランチを守備的にする。逆転を目指すときは、3トップを攻撃的なメンバーにする。または相手に応じてメンバーを変更する。などなど。

 戦い方に応じて組み合わせを変えられるくらい、さまざまなキャラクターが揃ったのが今年のメンバーかなと思う。

 もちろん、これだけメンバーが入れ替われば試行錯誤することにはなるだろう。しかし、新戦力がフィットし、しっかり自分の実力を発揮できれば、今シーズンは昨年以上にやれるだろうし、タイトルだって十分に狙えると思う。

 まずはいいキャンプを過ごして、いいチーム状態で開幕を迎えてほしい!

 

 ということで、第一部は終わりです。第二部でお会いしましょう。