ヒグのサッカー分析ブログ

ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

【2019年オフ企画・第一部】今年のベガルタ仙台の編成を考えてみよう!!

 どうもこんにちは、ヒグチです。最近はnoteの方で生きておりました。

 そろそろ、はてなブログの方も再始動しましょう!ということで、オフ企画でございます。

 このオフ企画は二部構成でお送りしようと思います。まず第一部では今年の編成について、第二部では今シーズンに向けた課題について考えていきます。

 キャンプがスタートし、日程も発表され、少しずつ開幕に向けて胸が高まる今日この頃ですが、そんな待ちに待っている方々の一助になれば幸いです。

 ということで、第一部、「今年のベガルタ仙台の編成を考えてみよう!!」です。

 

 チーム全体の編成

 まず始めに、今シーズンの選手動向について見ていきたい。

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 このオフは、例年以上に動きが多かったオフとなった。主力選手だった板倉、野津田、奥埜、中野の移籍、菅井の引退など、多くの選手がチームを去ったことで、各ポジションで補強が必要となった。

 そして、今年新しく10人の選手を迎えることとなった。新卒2人、完全移籍6人、レンタル1人、モザンビーク人1人という構成である。

 抜けた穴を十二分に埋めてくれる戦力を獲得できたというのが、個人的な感想だ。どの選手も即戦力として見込める能力を持っており、兵藤や長沢、飯尾などJ1でしっかり実績を残している選手を獲得できたことは大きい。フロントの懸命な仕事ぶりに頭が下がる。

 また、仙台のサッカーにフィットするという点においても、前所属チームで仙台と同様のシステムでプレーしていたり、仙台と類似したスタイルのチームから補強したというところで、すんなり馴染めるのではないかと思う。

 そんなこんなで、今シーズンも期待できる戦力が揃ったと言える。

 

各ポジションの編成

 続いて、各ポジションにおける編成、選手構成を見ていきたい。

 なお、ここでは今シーズンもベースとなるであろう「3-4-2-1」のシステムで編成を見ていく。

 また、誰がスタメンかわからない状況なので、選手は背番号の若い順番に並べ、選手は本職、もしくは起用される可能性が高いポジションに配置した。悪しからず。

(1)ゴールキーパーと3バック

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ゴールキーパー

 今シーズンはイ・ユノが福島へ武者修行へと旅立ったので、3人体制。アジアカップで奮闘中のシュミットダニエル、そして関、川浪が今シーズンも守護神として仙台のゴールを守る。

 もちろん、ダンが出場する機会が多いと思うが、関、川浪も信頼できるキーパーであり、ダンに何かアクシデントがあってもこの2人がいれば安心できる。J1でもレベルが高いキーパー陣であると自負している。

 

センターバック

 センターバック、いわゆる3バックの真ん中であるが、ここは大岩が不動だろう。

 しかし、今年は常田に期待したい。昨シーズンも大岩が出場停止となった川崎戦でセンターバックを任せられたが、リーグ最強の攻撃陣を相手にゼロで抑え、主役となった。それだけのポテンシャルのある選手なので、今シーズンこそはコンスタントに試合に出てほしい。板倉や椎橋といった同年代に負けずに、常田にも大きく飛躍してほしいと切に願う。

左バック、右バック

 3バックの左右である。ここの選手だけ見ると平岡、金、新卒の照山の3人しかおらず、選手層に不安が残りそうに見えるが、ほかにも常田や椎橋、永戸、シマオ・マテもいるので、そんなに選手層は不安にならない。

 特に今年は板倉が抜けた左バックにおいては、後釜を獲得しなかったので、誰がこのポジションで出場するのかが分からない。金、永戸、常田。多くの選手にチャンスがあるポジションだ。誰がキャンプでアピールし、開幕のスタメンを勝ち取るのか。とても楽しみである。

 

(2)ボランチウイングバック

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ボランチ 

 ボランチは、分かりやすいように守備的なボランチと攻撃的なボランチの2つに分けた。

 守備的なボランチは椎橋、富田、シマオ・マテ。昨シーズン終盤でボランチのスタメンを奪取した椎橋には、大きな期待が掛かるシーズンとなりそうだ。一方で、椎橋からスタメンの座を奪われる形となった富田がベテランの意地を見せ、更なるレベルアップを見せてくれるかにも注目だ。そしてシマオ・マテがどのような選手なのかも楽しみの1つだ。アフリカ人特有のガッチリした体つきは期待しかない。スペインやギリシャで培った経験をぜひ仙台にもたらしてほしい。

 攻撃的なボランチは、神戸から加入した松下、リャン、新卒の田中渉である。松下は2年連続のラブコールが叶った形。神戸ではなかなか出場できなかったボランチで勝負したいという思いで移籍を決断した。そんなところに三田を重ねたりしている自分もいる。

 リャンもまだまだやれるところを見せてほしい。昨シーズン・ホーム鳥栖戦の石原へのアシストは、まだまだやれる証明だった。リャンとともにタイトルを。僕たちの合言葉だ。

 新卒の田中渉も面白い存在だ。抜群のキープ力と展開力、ここぞという勝負のスルーパスの精度は高い。昨年の選手権群馬県予選決勝を現地で観戦したが、こんな選手が仙台に来るのかと、とてもワクワクした。まずはカップ戦の出場から目指したいところ。

 

ウイングバック

 両ウイングバックともに充実の戦力が整った。

 右ウイングバックは昨シーズン、大車輪の活躍だった蜂須賀、高木式ハードワークサッカーにおいて重要な存在だった飯尾、仙台ユース出身で甲府から帰還となった道渕の3人だ。クロッサーの蜂須賀、ハードワーカーの飯尾、ドリブラーの道渕と三者三様で、どの選手が出ても面白い。

 一昨年から不動のレギュラーである蜂須賀の壁は厚いが、2人が蜂須賀を脅かすいいライバルになるのではないだろうか。

 左ウイングバックも、永戸、関口、石原崇兆とこちらも三者三様で、タイプが異なる。唯一の左利きである永戸はクロッサーとして、関口はハードワーカー、石原崇兆は中野のようにカットインして自ら仕掛けることができる選手だ。

 左ウイングバックはレギュラーが確約された選手はおらず、シーズン始まってからも熾烈な競争が待ってそうだ。

 

(3)シャドーとフォワード

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シャドー

 最後に前線3枚を見ていきたい。まずはシャドーから。

 シャドーはアベタク、吉尾、兵藤、ハモン・ロペスの4人としたが、ここにはジャーメインや石原直樹、リャンなどもプレーが可能なので、もっと人数がいることになる。

 昨シーズン多くの出場機会に恵まれたものの2得点に終わったアベタクにはやはりゴールという結果を求めたい。ハモンは、昨シーズンの助走期間を経て今シーズンは16年シーズンのように爆発してほしい。

 レンタルでマリノスからやって来た吉尾は狭いスペースでボールを受けるのが得意。じゃんじゃん相手の嫌なところでボールを受け、仕掛けていってほしい。

 兵藤はボランチでもプレー可能だが、シャドーでリンクマンとしてプレーする方が彼の良さが出ると思うし、チーム全体のバランスが取れると思う。そういう願望込みでのシャドーだ。

 

フォワード

 フォワードも三者三様。高さの長沢、万能型の石原、スピードのジャーメイン。さらにここにハモンも加われば四者四様である。

 石原は昨シーズンも至るところでチームを助け続けた。今年は、チームとして彼をもっとゴール前に集中できるような形を作りたい。

 ジャメに関しては覚醒の予感がある。日々の練習で1つ1つの技術が向上している。みちのくダービーのゴールは偶然ではない。今年もジャメらしく貪欲にゴールを狙ってほしい。

 そして長沢は、仙台に足りなかった高さという武器を持っている。長沢がフィットするか、機能するかというのは、実は今シーズンの1つポイントだと思っている。高さという部分で去年との違いを見せることができれば、サッカーの幅が広がる。そういった意味で長沢は重要な選手だ。

 

最後に・・・

  ということで、サラッとだが今シーズンの編成を見てきた。

 毎年ではあるが、今シーズンも漏れなく全員が戦力として計算できる。これは実に大きいことだ。

 そして、選手の組み合わせによってさまざまな戦い方ができる。リードしていて逃げ切るときには、ボランチを守備的にする。逆転を目指すときは、3トップを攻撃的なメンバーにする。または相手に応じてメンバーを変更する。などなど。

 戦い方に応じて組み合わせを変えられるくらい、さまざまなキャラクターが揃ったのが今年のメンバーかなと思う。

 もちろん、これだけメンバーが入れ替われば試行錯誤することにはなるだろう。しかし、新戦力がフィットし、しっかり自分の実力を発揮できれば、今シーズンは昨年以上にやれるだろうし、タイトルだって十分に狙えると思う。

 まずはいいキャンプを過ごして、いいチーム状態で開幕を迎えてほしい!

 

 ということで、第一部は終わりです。第二部でお会いしましょう。