マッチプレビュー的なもの第2弾です。
今回は第2節ジュビロ磐田戦を取り上げます。
■予想スタメン
中村俊輔の獲得で移籍市場をにぎわせたジュビロ磐田。開幕・セレッソ大阪戦はスコアレスドローで終わった。スタメンは開幕戦から変更がないと予想する。
一方、開幕・北海道コンサドーレ札幌戦で勝利した仙台。新戦力・石原直樹のゴールやルーキーの永戸勝也の活躍が目立った。今シーズンからトライしている343で結果を出したことはひとつの自信に繋がるといっていいだろう。スタメンも開幕戦と同じと予想した。なお、日曜日に行われたTMで平山相太が負傷し、欠場が決まっている。
■攻撃のポイント
今回のマッチプレビューでは、攻撃と守備分けて書いていく。まずは攻撃から。
前節の札幌戦ではボールを保持できていたものの、なかなか532の守備を崩すのに手を焼いていた。それでも殴りに殴り続けて、84分の石原の得点に結びつくことができた。
ジュビロのシステムは4231。セレッソ戦を見る限りでは、基本的に守備時は4411(もしくは442)のブロックを組む。イレギュラーな形として俊輔が中盤に吸い込まれて451のような形をとる時間もあった。
磐田の守備はあまり前から追わない。相手にボールが渡れば自陣で4411の陣形を作る場面が多かった。ということで仙台がボールを持つことができれば、ビルドアップ時は前節同様にプレッシャーなしでボールを持てると予想する。
理想的な話をすれば、上の図のような形を取れればよい。もともと343は、442のブロックで守る相手に対して、ポジション優位を作り出すことでボールの前進を容易にすることが目的としてある。今節はこのポジション優位でのビルドアップが見られればよい。
セレッソ戦を見る限り、ジュビロの守備はブロックの間に侵入されると苦しいシーンを迎えることが多く、仙台としてもそこが狙い目となってくるだろう。あとは、3人4人といった関係で相手を崩していければよい。前節も見られたように、ブロック内でのフリックや、石原に当てて2列目が飛び出すなど、さまざまなアイデアとチャレンジが攻撃では欲しいところだ。多種多彩な攻撃でゴールを決めてもらいたい。
■守備のポイント
守備で気を付けたいのは主に2つである。
まず1つはサイドの裏のスペース。相手のサイドハーフは太田とアダイウトンであり、両者とも足の速さやドリブルが武器の選手である。よって気を付けたいのは、サイドの裏のスペースである。前節・札幌戦でもあったように、ウイングバックの裏を取られるときつい場面が出てくる。よってウイングバックが上がった裏のスペースのケアは前節以上に気を付けたい。セレッソは、ジュビロの両サイドハーフに対して山口、ソウザのダブルボランチがカバーしていたが、仙台としては大岩と石川直樹がそこをケアし、出ていったスペースは三田と富田がカバーリングすればよいのではないかと思う。この辺に関しては、試合が始まってみないとわからない。
また一番面倒なのは、サイドにスペースを作らせて、そこに両サイドハーフを走らされることだろう。
ただ、セレッソ戦を見ると、川又に空中戦を挑ませる場面はなかったので、札幌の都倉のようなプレーはしてこないと思う。
ジュビロの攻撃は中村俊輔が下りてきたらの展開が非常に多く、選手の距離感も遠かった。特に川又とそれ以外の選手の距離感が遠く、そこを修正されているかが、ジュビロのポイントになってきそう。
2つ目は、やはりセットプレーである。腐るほど言われてきているが、中村俊輔がいれば警戒しないわけがない。開幕戦でもセットプレーできわどいボールを送っていた。なるべく無駄なファウルは避け、コーナーも集中して守りたいところである。
■最後に・・・
開幕戦の仙台を見ていると343の完成度は50~60%ぐらいといったところだろうか。まだまだ成長の余地がある。
前節の札幌は5バックだったということもあり、非常に攻撃に手を焼いた。しかし今節のジュビロは4バックなので、少しはボールを動かしやすいのではないかと思う。攻撃のポイントでも書いたが、343は、4バックの相手に対してポジション優位で相手を殴れるシステムである。
明日のゲームはキャンプから取り組んでいたことが、札幌戦よりも多く見られるのではないだろうか(というか、期待している)。
ジュビロにとっては、ホーム開幕戦である。中村俊輔の加入もあって、いつもより気合が入っているだろう。そんな相手から勝ち点3をもぎ取れることができれば大きな自信に繋がる。明日もいいゲームを期待したい!