ヒグのサッカー分析ブログ

ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

ヤマザキナビスコカップグループA第1節 清水エスパルスvsベガルタ仙台

ナビスコカップの初戦、仙台はアウェイで清水と対戦した。

 

スタメンは

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 互いに直近のリーグ戦から大幅にメンバーを変えてこのゲームに挑んだ。

 ナビスコは若手の登竜門であるが、その一方で日ごろ出ていないメンバーにとっては格好のアピールの場でもある。ここで活躍した選手がリーグ戦でも出られることになるから、ナビスコは戦力の底上げを図るのには大事な場となるということだ。

 

前半

 前半の最初の20分は仙台が、押し込む場面が多い展開だった。ボランチの位置でボールがとれ、2列目の選手が前を向いてプレーできた。特に序盤は武藤や八反田が相手と相手の「間」でボールを受けていたが、清水の中盤が彼らを捕まえきれずにいた。しかし、仙台も攻撃陣が前を向けるものの肝心のフィニッシュまで持っていけず、惜しい場面を作れなかった。

 奏功しているうちに清水も仙台の攻めに慣れて行き徐々にリズムを作っていく。仙台はメンバーが変わったこともあり、守備の連携がいまいちでほころびが見えていく。特に仙台の右サイドの守備がひどかった。f:id:khigu:20190430220101j:plain

  清水はビルドアップのときボランチが下がって、後ろを3枚にし、SBをあげるが、このときマグリンチィヨンアピンに対してアプローチをかけ、また石川大徳高木善朗にマークをつかないといけないので、河井がフリーになり、そこからチャンスが増え、清水のリズムになっていった。そして22分、32分と清水が決めて、ゲームを優位に進めるこことなった。右サイドの守備は直接失点には絡んでないもののこの欠陥がゲームの流れを変えたことは間違いない。

 前半は清水の2点リードで折り返すこととなった。

 

後半

 後半開始から仙台は武井を投入し、反撃を試みた。武井が早くさばくことで仙台のテンポは戻り、シュートシーンまで持っていく場面が増えた。しかし、清水にとって危ない場面を作ることは出来なかった。また、仙台はパスで崩すことに終始していまい、足元へのパスが増えていった。そのために清水のブロックに引っかかりカウンターを受ける場面が明らかに増えてしまった。清水は68分と74分にカウンターとキーパーのロングフィードからノヴァコビッチが決め、40とし、簡単にゲームを決めてしまった。試合は40で清水の圧勝となった。仙台は脆さを露呈したゲームになってしまった。

 

最後に

 メンバーを変えて挑んだゲームだけあって連携面での脆さがでたゲームだった。そこは仕方ないと考える。しかしそれ以上にこのゲームでチャンスを得た選手があまり目立った活躍ができなったことのほうが残念だ。確かに八反田や武井、赤嶺あたりは悪くはなかった。しかし、かと言って今のレギュラー陣を脅かすほどの活躍が出来なかったと思う。今、リーグ戦で結果が出ていない分、サブ組にとってはレギュラー奪取のチャンスなのである。だからこそナビスコで活躍することが大事なのである。

 また、このゲームも足元のプレーに終始してしまって、相手の脅威となる攻撃が出来なかった。やはり2列目がワントップを追い越したり、CBから1回ロングボール入れてみたりと工夫が必要なんだと思う。今の仙台にはやりたいサッカーに固執してしまっているように見える。それは今まだ序盤だし、完成するまでやっていかないといけないことだけど、それで点が取れるかどうかは別の話。やっぱりもっと点を取るための工夫が必要だと思う。

 とりあえず、始まったばかりだし、今は我慢の時期なんだと思う。

 

 次節のナビスコカップは、清水はG大阪と仙台はFC東京と対戦する。