ヒグのサッカー分析ブログ

ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

いつもの試合~J1 2ndステージ第2節 ヴァンフォーレ甲府vsベガルタ仙台~

 2ndステージが始まってさっそく連戦。前節、広島に敗れ2ndステージを黒星スタートとなった仙台は、アウェイで甲府との対戦。

スタメン

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 甲府はバレーが復活で土屋が欠場。新井が右のCBで津田が左のCBに入った。一方の仙台は、左SBに二見。ケガでいなかった金久保がベンチに復帰。

 

前半~甲府の日常~

 開始から攻めたのは甲府。前回対戦時は甲府が開始から引いてブロックを組んでいたが、今節は自分たちからゲームを動かし始めた。f:id:khigu:20191217215222p:plain

 甲府がボールを持ち始めると後ろが3から4へと変更する。新井が右SBになり、阿部翔が下がってくる。前回対戦時にも、このようなやり方を取っていたので、甲府のデザインされたプレーといえる。ポイントは仙台のボランチエリアに甲府ボランチとシャドーがいることで、中盤を支配するところだった。

 しかしながら、これが仙台に対してハマっていたかは微妙だった。ということで時間を追うごとに仙台がボールを持つ時間帯になる。

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 仙台がボールを持った時は、おなじみの5-4-1でブロックを敷く、甲府。仙台は前回対戦の反省もあり、ある程度このブロックへの仕込みを行った。

 まずはリャンと野沢の両SHが中へ絞り、相手のボランチとシャドーの間にポジショニングする。こうすることで相手の中盤ゾーンの4枚を中央へ圧縮させ、できた外のスペースにSBをポジショニングさせた。相手の中盤が中央によれば外からボールを前進させるし、逆に中盤が広がれば、リャン、野沢への縦パスでスイッチを入れる。そんな狙いがあった。

 ただ、崩すところまでは行けず、互いにじりじりした試合展開が続き、シュートも少ない内容で折り返すこととなった。

 

後半~どう変化するかという話~

 後半も全体的な流れは変わらず、じりじりした試合展開だった。

 後半になって1番変化があったことは阿部拓のポジションングだろう。f:id:khigu:20191217215330p:plain

 前半にもちょくちょく見られたが、阿部拓が自分の役割以上の仕事をし始める。鎌田までプレスしに行くので、右サイドは阿部翔1人となり、仙台の右SBとSHで2vs1の状況が出来上がっていた。

 ただ、佐久間氏がそこを修正しなかったので、おそらく攻撃力のある阿部拓を攻め残らせた可能性は大いにある。

 仙台はとにかくそこを起点にボールを前進させた。途中、菅井がアクシデントで蜂須賀と交代し、右に金久保を持ってきたりと右サイドはとにかく忙しかった。

 けど、肝心のシュートまで持っていけない現実。ハモンを投入して、ロングボールを蹴ってもダメみたいな展開に。

 甲府もスピードのある伊東をいれたり、堀米入れたりと変化を加えるが、決定機を作れず。

 最後は暑い中での消耗戦となり、結局0-0のままタイムアップとなった。

 

最後に・・・

 いつもの甲府vs仙台だった。このカードでこの試合、何回も見ているような、デジャブ?みたいな展開だった。

 仙台にとっては、甲府特有の暑さの中で粘り強く戦い勝ち点1を得たので、それはそれで悪くないと思う。攻めあぐねてカウンターを食らって負けた前回対戦よりはまだマシ。

 

 次はホームで神戸である。また3バックを使っているチームとの対戦。本当に今年は多いな、3バック。前回対戦は1点をしのいで勝っているので、次節も粘り強く戦い、いいゲームになることを期待したい!