ヒグのサッカー分析ブログ

ヒグのサッカー観戦日記からのお引越しです。ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

悪い内容だったけどJ11stステージ 第4節 ベガルタ仙台vs清水エスパルス

 どうもお久しぶりです。3週間ほど所用で消えていましたが、ようやく復活します。

 ということで復活第1弾は、J1第4節清水戦から。

 ここまでリーグ戦負けなしの仙台だが、先週のナビスコ名古屋戦ではここまで1失点だった守備が崩壊し、前半だけで3失点し23で敗戦。まずは守備の再整備が今節のテーマの仙台であるが、今節も名古屋戦のスタメンと変更なし。

 一方の清水。ここ直近では山雅(J1第3節)とマリノスナビスコ)に連敗。清水に関しては見てないので何とも言えない。スタメンを見ると八反田の名が。今シーズンは定着しているようで何より。

前半ハイプレスと村田和哉

 前半、終始ペースを掴んだのは清水だった。清水は開始からハイプレスで仙台の自由を奪い、カウンターの機会を増やしていった。おそらく今シーズンの清水はこういう戦いをしているのだと思う。3ラインをコンパクトにし、前線から激しいプレスをかけ、高い位置で奪ったらショートカウンターというのが、基本スタイルである。また、カウンターの起点は右サイドの村田。もともとスーパーサブ的な使われた方が多かったが、今シーズンはスタメンに定着したらしく、彼が右サイドからボールを前進させることで清水のカウンターが発動するシーンが多かった。12分の先制点のシーンもボールを奪取しすぐに村田に預け、そこからの攻撃から得点が生まれた。それに清水は3ラインがコンパクトでなおかつ個々の選手の技術が高いから、ボールを上手に回し、プレスを回避することでマイボールにする力も持っていた。しかしプレスが激しくてアフターでいくシーンもちらほらとあった。若いチーム所以だろう。

 で、仙台。清水のハイプレスにかなりあたふたしてしまった。いつも通り奪ったらカウンターまたは無理だったら繋いでいくスタイルだったが、清水のプレスが早く、カウンターも潰されるし、下で全く繋げられない。相手のプレスに焦り無理な浮き球のボールが多かったのが印象的だった。野沢やリャン、奥埜とある程度のプレスでもいなせる技術を持つ選手が仙台にもいるが、全く持って清水の守備をいなすことが出来なかった。それに奪われ方が非常に悪く、前線に多くの人数を残したままカウンターを与えてしまう場面が多く、12分の失点のきっかけのカウンターもスローインを受けようとした富田のところでボールがかっさられて招いてしまった。それでも六反のファインセーブなどに助けられ前半1失点で折り返すことができたのはとてもラッキーだったと思う。

 というわけで、前半は清水リードで折り返す。

後半リズムの戻し方

 後半、仙台は何か特別に修正したというわけではなかった。強いて言うならウイルソンがサイドに張る時間が長くなり、そこを起点にしたくらいだろうか。といってもウイルソンがサイドに張ることはいつものことであるので不思議ではなかったが・・・。監督のハーフタイムのコメントもとりあえずこのまま焦れないで戦えといった感じだったし、何かしらの手ごたえが前半にあったのだと思う。

 後半は仙台が多少プレスにも慣れ、ボールが回せるようになったが奪われ方が悪いシーンは相変わらずあった。中途半端なロブボールの処理を六反が誤り、大前にあわやという場面を作られてしまったりと状況はさほど変わらないように見えた。

 それでも60分にウイルソンが右コーナーを取ると、野沢のキックをニアで鎌田がフリックし、最後はウイルソンが決め同点。コーナーは流れと関係ないといわんばかりにストロングポイントで点を取って見せた。ここで点が取れたのは直前に金園を投入し、清水のマークが曖昧になったのも影響したのかもしれない。

 こうなるとリズムは仙台になっていく。自らのストロングポイントでリズムを取り戻せるのだから、大したもの。蜂須賀のミスで決定機を与えたものの、その後は安定した守備を見せた。セカンドボールも取れるようになり、金園が入ったことで前線に迫力が生まれた。奏功しているうちにヤコヴィッチが2枚目で退場し、またロスタイムにはウイルソンに蹴りを入れた河井が一発退場(故意ではないけどね・・・)で9人になった清水。仙台は最後の最後で、野沢のロングボールを競った櫛引と平岡と渡部が交錯し櫛引がボールを落とすと渡部がそれを押し込み土壇場で逆転。悪い内容だったがなんとか勝ち切ることができた。

最後に・・・

 だいぶ清水に苦しめられたが勝ち点3を取れたことは何よりよかった。去年だったらこの内容で勝つことはなかったので、しぶとさは出てきているのかと思う。清水みたいにハイプレスを仕掛けるチームは他に新潟や鳥栖みたいにあるけど、仙台はそういうチームをとことん苦手としている。今回もそれを露呈したわけだが、今後そういうチームにどう戦っていくか、いい経験になったのではないだろうか。新しいチームだし、何事も経験。こういう試合を通してまた強くなればそれはそれでいいのだ。いつも内容良くて勝てるわけではないし。

 一方の清水は、思っていたよりも厄介なチームだと思った。大榎氏はようやくやりたいサッカーを具現化出来てきたのかなと思う。けど、若さ所以の荒削り部分あって、それで今回は2人の退場者を出したわけだし若干自滅している部分もある。いいサッカーは出来ているけど、コントロールできなければ無駄に勝ち点を落す格好になってしまうので、その辺は大榎氏のマネジメントかかっている。

 仙台は次ナビスコの神戸戦を挟んで、マリノス戦。マリノスも調子が良くなってきているので要注意なチーム。さてさて、次はどうなるだろうか。