ヒグのサッカー分析ブログ

ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

キリンチャレンジカップ 日本代表vsニュージーランド代表

 今年最初の代表戦であり、W杯メンバー発表前最後のテストマッチとなった試合だった。

 

 まずはスタメン。 

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 この試合のスタメンでは森重、酒井宏樹、青山、山口、大迫が入った。いつものメンバーが欠場の中でこういうメンバーがどれくらいアピールできるかがポイントになった。

 

前半

 前半の最初の20分は日本が圧倒的だった。4分の岡崎、7分の香川のPK(個人的にはファウルは厳しかった気がする・・・)、11分の森重、17分に岡崎が2点目を決め、20分でゲームを決めてしまった。

 確かに、得点自体はきれいな形が多かったが、それ以上にNZの守備があまりにもちぐはぐで連動性に欠けてた。タテヨコの関係が曖昧で、ボールをどこでとるのか明確ではなかった。それに中盤がダイヤモンドのため、前線のプレスをかいくぐると日本の二列目が前を向いてボールを持つことが出来た。W杯でこんなにスペースを与えてくれるチームはないだろうから、参考程度の4点だった。

 それ以降はNZも落ち着きを取り戻し始め、ゲームも落ち着いた。しかし日本はこのNZの守備が落ち着きを取り戻した時間帯に決定機が作れなかったことと、簡単にカウンターでシュートまで持って行かせてしまったのは問題である。特にカウンターに対してはしっかり守らないと本番でもやられる可能性があるだけに、どうリスクマネージメントしていくかが課題だろう。失点シーンも1人に対して、2人で対応しているのに突破されたのはまずい。数的有利なら確実に抑えないといけない場面だった。

 

後半

 後半の開始から酒井高徳、遠藤、細貝、清武を投入した。後半はゲームも決まってしまった影響もあって、なんだか気が緩んだ後半になってしまった。内容もパッとしない感じでチャンスはあったけど、決めきれなかった。逆にNZのほうは守備が安定しシンプルな形の攻めが多くなり、日本ゴール脅かすチャンスが増えた。若いチームだけあって、機動力があり、次のロシア大会に向けて面白いチームになっていきそうな感じだった。

 後半はNZの1点のみで最終的に4-2で終わった。

 

最後に

 今回のゲームがW杯メンバー発表前でなおかつ欠場者が多いな中のゲームだっただけに、当落線上にいる選手たちの絶好のアピールの場となったが、その中でも酒井宏樹、山口、青山はミスがあったものの、自分の持ち味を出せたのではないだろうか。逆に酒井高徳、細貝、清武、大迫あたりはなかなか見せ場がなかったし、自分の色を出し切れなかった印象だった。

 今後、当落線上にいるメンバーが生き残れるかどうかはクラブでのパフォーマンスに懸かってくる。そういった意味でJリーグや海外の日本人選手を見ていくのも面白いのではないだろうか。