ヒグのサッカー分析ブログ

ベガルタ仙台の試合分析が中心です。

J1第1節 ベガルタ仙台vsアルビレックス新潟

 さて、今年も始まったJ1。

 このブログの一発目の試合はそんなJ1開幕戦の仙台vs新潟。

 

スタメンは

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 仙台は監督がアーノルド氏に代わり、今年から4-2-3-1を採用。林が抜けたGKは関、左SBはルーキーの二見、左SHは新加入でニュージーランド代表のマグリンチィ。それ以外は大きな変更点はない。

 一方の新潟は柳下体制3年目のシーズン。東口が抜けたGKは富山から加入した守田。三門が抜けた右SBは大分から加入の松原、それ以外は変更点はない。

この対戦は柳下氏が就任してから新潟の3選3勝で分がある。

 

前半

 開始から30分までは仙台がペースを握っていた。アーノルド氏が取り入れた守備は4-4の守備ブロックがコンパクトで、なおかつラインが高いため、複数人が囲んでボール取ることが出来た。

 新潟はそんな高いラインに対して、ロングボールで裏を取ろうとしたが、仙台もきっちり対処し、また仙台もラインを高く保っていた。

 また、仙台は新潟のハイプレスに対して以下のような対策をとった。f:id:khigu:20190430214302j:plain

  仙台は角田(もしかは富田)がDFラインに入り、最終ラインを3枚にすることで、相手2トップのプレスの幅を広げさせた。昨年にはなかった工夫が見られた。

 しかし、田中亜土夢ミドルシュートから新潟が徐々に本来の形を取り戻し、39分には角田のハンドで得たPKをレオ・シルバを決め、新潟が先制。その後も新潟がペースを掴み前半を折り返した。

 

後半

 仙台は再度ペース戻すために、前半は前線で孤立気味だったウイルソンを昨年同様サイドに広がらせ、SBの裏を取らせることでペースを戻そうとした。またリャンがFW気味のポジションになり、実質2トップになった。この効果もあり仙台は開始早々からカウンターでチャンスを作ることが出来た。そして52分に得た間接フリーキックのこぼれを富田が左ボレーで押し込み同点とした。

 しかし、仙台はロングボール一辺倒になり、攻撃が単調になり次第に間延びしていった。もちろん新潟もこれを見逃すわけもなく、新潟のカウンターが多くなっていった。そうなると守備がズルズル下がり、ギリギリの展開が続いてしまった。

 そして89分にホージェルにスーパーなミドルを決めて、勝負ありとなった。

 新潟が土壇場で勝ち越し開幕白星スタートとなった。一方アーニー仙台の初陣は内容がよかったものの勝つことが出来なかった。

 

最後に・・・

 ワクワクして迎えただけに、負けると悔しい。だけど新しい監督に代わって守備は通用することが分かったと思う。課題はこの守備のコンパクトさを保ちながらプレーすることと、攻撃のバリエーションを増やすことだろうか。後半はFWと中盤以降が広がり攻撃に厚みがもてなくなった。そこをどうするかがポイントだろうか。

 一方の新潟は負傷で2枚のカードをいらざるを得ない中でも勝てたことは大きいのではないか。総合力で勝ったゲームだった。ただポゼッションのときのパス回しにミスがあり、今後ボールを持たされる展開になったときにどうするかが課題だ。またGK守田も不安定な場面があったので、そこどうするかもポイントか。新潟は下馬評が高いだけに研究されたときにどうするかが楽しみだ。

 

 仙台は次節アウェイで鹿島と。新潟はホームでG大阪を迎える